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< 小さい頃は、神さまがいて >

ファンタジーにもほどがある!というリアリティのないドラマ。
……ではあるが、わたしはこういうカワイイドラマは嫌いじゃないので
リアリティのなさは勘弁したるねん。

岡田恵和という人は時々聞くんだけど、それにしてはあんまり見たことなかったな。
でも見た「アンティーク~西洋骨董洋菓子店~」「泣くな、はらちゃん」「セミオトコ」は
みんな好き。――「泣くな、はらちゃん」はしっかり話があったと思うが、
他の2つは内容はなかった。でもまあまあ好きだった。
今回は、……うーん、話はあったかな。リアリティはなかったけど。

でも「お母さんのもやもや」に注目していて良かったかもね。
小さな問題提起にはなったかも。その解決策としての離婚と、ドラマの解決としての
同建物でのほぼ同居、ってのはリアリティが……まあリアリティの話は止めましょう。

出て来た役者たちがみんな好き。
特に北村有起哉さんが好きなのよね。彼はチンピラをやったり悪人をやったり気弱な善人を
やったり厳しい人をやったりするが、こんなにカワイイキャラクターは初めて見た。
こんなにふんわりした人。なんでもやれて、やっぱり上手いよ。

仲間由紀恵は久々に見たなー。わたしとしては「テンペスト」以来デスカ……?
その場合14年ぶりくらいになるかもしれません。
きれいで可愛いお母さんという役どころに合ってた。ちょっと程度を越して
生真面目な考え方をする人というのに説得力が出た。

阿川佐和子は役者でもないのにいい味だすねー。若い頃ならいざ知らず、
中年以降はとてもいい味を出したと思うので、役者の仕事をもっと増やしても良かった。
今回だって付け足しではなく重要な役柄でしたよ。

小野花梨は多分「べらぼう」で見てたんだな。いいイメージが残っている。
だがこの同性愛カップルは、べたべたしすぎてどうも……。
せっかく同性愛カップルを描くのなら、あんなバカップルじゃなくて誠実に描けば
良かったのに。同性愛だろうが異性愛だろうが、人前であんなにいちゃいちゃするのは
恥ずかしい。カワイかったけどさ。

子どもたちも良かった。名前を覚えるには至らなかったが。今後がんばってもらいましょう。
子役たちも良かった。

今回のテガラはマンションの佇まいですかねえ。内装のテイストもドラマの魅力に
なり得ますからね。あんなにすっきりとまとまってないやろ、と厳密にいえば思うけど、
3階も好きだったし、1階も好きだった。特に1階。温かくて。

ワタルの会社の人間関係も、ファンタジーではあるが面白かった。
自宅の方が甘々だったのに対して、ちょっとキビシイ部分もあって良かった。
いいバランス。

ただ兄が「天使」と言われて、妹がくさされるのは本人としてはツライことではないのか、
と多少苦々しく思った。

ファンタジーだから、経済的な問題はまったく描かれないけれど、
現実と引き比べてみれば、離婚して引っ越すのもまず大きな壁は金銭問題だし、
仲間由紀恵にあっさり仕事が見つかるのもファンタジーだし、
財産分与を譲り合って行なうのも現実的ではないし、
キッチンカーがあっさり成功するのもだいぶファンタジー……。
そういうところで若干興ざめはした。

だが気持ちのいい話だったから最後まで楽しく見たね。いい意味で70点のドラマだった。

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